小郡官衙遺跡群 小郡官衙遺跡(国指定史跡)

宝満川の西台地に広がる小郡官衙遺跡おごおりかんがいせきは、旧石器時代から歴史時代にいたる複合遺跡です。そのうち歴史時代に相当する堀立柱建物群は筑後国御原郡の郡衙跡(郡役所)と推定されています。これらの建物跡はコの字形に配置されています。政務を行う「郡政庁」を中心とし、その北側には納税品(米など)を納める「正倉」にあたる総柱建物群が、西側には役人の宿や接待所にあたる「舘」が整然とならんでいます。またこれらの建物群は柵や溝を伴っており、群衙の敷地をめぐる築地が造られた時期もあります。平成10年には、この遺跡の東2.1キロの位置で上岩田遺跡が発見され、小郡官衙遺跡に先行する評衙(役所跡)として注目されています。このように御原郡衙の成立期から展開までの歴史を考える上で、貴重な遺跡群であり、国指定史跡となっています。

国指定史跡

小郡市のページへ

【住所】小郡市小郡552−32
【アクセス】西鉄大牟田線「小郡駅」
より徒歩5分
【歴史について】小郡市文化財課
0942-75-7555