小郡市について

小郡市について

位置

福岡県の中央部に位置する小郡市。大刀洗町、久留米市、佐賀県、筑紫野市、筑前町にそれぞれ接する位置にあり、東西6㎞、南北12㎞、総面積は45.51キロ㎡ある区域です。

市の中央部を南北に流れる宝満川を挟み、西側に住宅地帯、東側には田園地帯が広がり、九州最大級の肥沃な筑紫平野に臨む緑豊かな穀倉地帯です。

交通

九州交通の要所である鳥栖JCTに隣接し、九州自動車道と大分自動車道の2つの高速道路が通っています。また鉄道は、西鉄天神大牟田線の駅が7つ、甘木鉄道の駅が5つあり、福岡市へは電車で約30分、福岡県南部の中核都市である久留米市へは電車で約8分、福岡空港へは車で約40分と交通の利便性が高い都市です。

歴史

弥生時代の三沢遺跡や花立山古墳群をはじめとする、数多くの遺跡や古墳が散在しており、日本書紀に「筑紫小郡」と記されています。筑前・筑後・肥前の境界に位置しており、太宰府にも近く古くから交通の要衡で、奈良時代には「御原郡衙(小郡官衙かんが)」が置かれました。江戸時代には「薩摩街道」「彦山道」などが松崎周辺を通過し宿場町として栄えました。(小郡市役所より一部引用)

なぜ小郡は七夕の里なのか

中国では、天の川のことを地上に流れる「漢水」になぞらえます。それは「漢水」が天の川と同じように北から南に流れ、その源が天の川に接すると云われているからです。

小郡市にも、漢水と同じように市の中央部を北から南に流れる宝満川が流れています。その宝満川を挟んで七夕神社・牽牛社が配される地理的な位相からも、小郡が七夕と深い縁を持っていることが想像できます。

七夕伝説が根付く風土と伝統

972年につくられた「延喜式」という書物には、各地から朝廷に差し出す献上品について記載した部分があります。そこには小郡を含む、筑後国の献上品が「米と織物」と書かれていることから、小郡周辺では機織りが盛んに行われていたと考えられます。この織物産業に携わっていた人々は、織物に関わる「棚機津女たなはたつめ」を信仰していました。伝来してきた中国の七夕しちせき信仰の織女物語と、日本古来の「棚機津女」の信仰がいつしか混ざり、織女と棚機津女が同じものになったと思われます。


七夕神社の存在

小郡市大崎にある七夕神社の正式名は「媛社ひめこそ神社」です。神社(題額は「棚機神社」)には、媛社神ひめこそしん織女神しょくじょしんがまつられています。 神社の歴史は古く、和銅6年(713)に各国で作られるように命じられた「肥前国風土記」の中にその由来について記載されています。風土記には、荒ぶる神を鎮めるために宗像の珂是古かぜこが神意を訪ねると、その神の本拠は大崎にあって、神の正体は機織りの女神であったと記されています。

媛社神(ひめこそしん)

媛社神は饒速日命にぎはやひのみことであり、かつてこの筑後一帯に土着し、後に豪族となった物部一族の祖先です。七夕神社の二の鳥居には磐船神社・棚織たなばた(たなばた)神社と併記した額があります。磐船神社は、天照大神の御子である天忍穂耳尊あめのおしほみみのみこと万機秋津比売命よろずはたあきつしめのみこととの間にお生まれになった神である饒速日命にぎはやひのみことを船の神、海上交通守護の神として信仰しています。

織女神(しょくじょしん)

織女神は、饒速日命にぎはやひのみことの御母である万機秋津比売命よろずはたあきつしひめのみことのことです。「万機」とは、たくさんの機で織られた織物で、「秋津」とはトンボの羽のことです。つまり「トンボの羽のように薄い織物を織る人」という意味。御名のとおり機織りの精巧な技術を持った方であろうと思われます。古代では布を織る仕事が女性にとって最も重要な仕事であり、それ故に女性の信仰を集めた神であったと思われます。

牽牛社の存在

七夕神社から宝満川を挟む対岸に「牽牛社」が建立され、まつられています。

牽牛・織女の二神が天の川に隔てられ、年に一度だけ七夕の夜に出会うという故事に因んで建立されたと思われます。

この牽牛社は水害と周辺整備のため、大正12年に稲吉地区のある老松宮に移され合祀されました。

この老松宮に、織女神と相思の仲と言われる犬飼神(彦星の和名)の木像が祀られています。

七夕?たなばた?棚機?

「たなばた」の由来のひとつは「棚機(たなばた)」であると言われています。

「棚機」とは古い日本の行事で、乙女が着物を織って棚に供え、神さまを迎えて秋の豊作などを祈るものでした。仏教が伝わると、この行事はお盆を迎える準備として、旧暦の7月7日の夜に行われるようになります。(お盆行事が8月に行われるようになると、七夕もあわせて8月に開催されるようになりました。)現在「七夕」という2文字で「たなばた」と読んでいるのもここから由来していると言われています。

小郡で見られるさまざまな七夕

小郡を含む周辺地域では、小学1年生で迎える七夕を「初七夕」と呼び、親戚や近所の人からつる付きの大きなスイカを贈ってもらったり、芋や稲などの葉にたまった朝露ですった墨を使って、七夕の掛け軸を書いたりします。