清影山 如意輪寺(かえる寺)

横隈観音とも呼ばれる如意輪寺にょいりんじ。奈良時代前期、西暦729年に行基ぎょうきによって開基されたと伝えられています。御本尊は如意輪観音(県指定文化財)で、皆さんの願いを思い通りに叶えてくださる観音様です。「かえる寺」の愛称でも知られ、約10,000体のかえるの置物が出迎えてくれます。また桜やあじさい、新緑や紅葉など季節の移ろいを楽しめるのも魅力のひとつ。特に夏には、願いごとをかいた風鈴が飾られ幻想的な景色が広がります。

御本尊の木造如意輪観音立像もくぞうにょいりんかんのんりゅうぞう(県指定文化財/県指定彫刻)
行基が、桧の一木を削って作ったものとされ(一木造いちぼくづくり)、平安時代後期の作と言われています。顔は1つ、腕は6本の一面六臂いちめんろっぴという形式で、名前の由来でもある如意宝珠にょいほうじゅ法輪ほうりんを持っていらっしゃいます。如意輪観音像には、坐像ざぞう半跏像はんかぞうがほとんどで、立像の如意輪観音は全国的に非常に貴重なもの。寺院安置としては唯一の立像と言われています。子安観音こやすかんのんとしても広い地域から信仰されてきたこの仏像は、秘仏であり、12年に一度、巳年にのみ拝観することができます。「意の如くなる」つまり思いが叶う観音様として篤い信仰を集めています。

【住所】小郡市横隈1729
【アクセス】西鉄大牟田線「三沢駅」
より徒歩15分
【TEL】如意輪寺
0942-75-5294
小郡市観光協会
0942-72-4008
【歴史について】小郡市文化財課
0942-75-7555