旧松崎 旅籠油屋(市指定有形文化財)

松崎宿に現存する「油屋」は江戸時代の旅籠建築の姿を残しており、その年代は18世紀に遡ります。大きく「主屋」と「座敷」からなり、「主屋」には一般客を「座敷」には武士などの身分の高い賓客を泊めたと考えられています。

旅籠建築としては非常に大型で、松崎宿の中でも大名を泊める本陣・脇本陣に次ぐ扱いを受けていたと推定されています。

幕末、明治以降には「主屋」と「座敷」はそれぞれに独立し、2軒の旅籠「油屋」「中油屋」となり、現在の形のようになりました。昭和初期まで、旅人宿・料亭として経営が続けられ、その後は芝居小屋や食堂などとして使用されてきました。 西郷隆盛が「油屋」に宿泊したという言い伝えが残っているほか、乃木希典が昼食をとったことが、その手記から明らかになっています。

油屋解体について(小郡市の歴史を守る会)

【住所】小郡市松崎786-1
【アクセス】甘木鉄道「松崎駅」より徒歩5分
【営業時間】9:00~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】日・祝・月(イベント開催時は日・祝オープン)
【問い合わせ】小郡市観光協会
0942-72-4008
【歴史について】小郡市の歴史を守る会0942-80-1920