おごおりの四季の風景

―春から夏へ―

春のあたたかい陽気に包まれて、見頃を迎える桜馬場の桜並木。

訪れる人の笑顔を花々が受け継ぐように、

大中臣神社では県の天然記念物となっている「将軍藤」が藤色の小さな花びらを伸ばします。

初夏になると味坂の畑では、ゆらゆら風に揺れる約100万本のポピーがパッと目をひきます。ミツバチ達も赤やピンクの花に寄ってきて、あたたかく過ごしやすい気候を心地よく感じる瞬間です。

「カラン!カラン!カラン!」涼しげな音を立てる風鈴。

シトシトと梅雨を迎える頃になると、10,000体以上のカエルの置物で出迎えてくれる如意輪寺(通称かえる寺)では、願いが込められた4,000個ほどの風鈴の音が境内に響き渡ります。

ちょうど見頃を迎えるアジサイと可愛らしいカエルのオブジェにも癒され、心静かに過ごすことができます。

暑さ本番の夏!

天の川銀河に想いを馳せ、約30万部の願いごとをしたためた色とりどりの短冊が全国から寄せられる七夕神社。願い事が結ばれた笹や吹き流しが風になびくなか、旧暦の七夕に法被姿の可愛い子供たちが神輿を担ぎ「七夕まつり」が行われます。

「バーン」と大きな音!とともに、人々の笑顔や歓声があがる夏の夜空。

小郡の夏の風物詩となっている「夢HANABI」です。

約8,000発の大輪の花火が夜空を彩り、私たちの心に感動の息吹を吹き込みます。

―夏から秋へー

暑かった夏から次第に過ごしやすい季節になってくると、

コスモスが咲き始め、木々の紅葉も進んでいきます。

かえる寺の真っ赤に染まる紅葉をはじめ、日吉神社の夫婦銀杏、城山公園の銀杏やメタセコイヤの木々が冬を迎える準備にはいります。

―秋から冬へー

師走になると、澄んだ空気に映える西鉄小郡駅前のイルミネーションがキラキラときれいで、

クリスマスや年末を迎える気持ちもどこか華やかに。

御勢大霊石神社や七夕神社、如意輪寺など小郡市内の神社仏閣でも、しめ縄や門松など地域の方々の手によって新しい年を迎える準備が始まります。

(写真あとから追加)

そして新しい年を迎えると、毎年多くの方が訪れる如意輪寺の火渡り。

新しい1年をまた無事に過ごせるよう燃える火に願いがこめられます。

寒さ厳しい2月。

2月最初の初午の日には、朱色の神殿が鮮やかな黒岩稲荷神社では、五穀豊穣や商売繁盛を願って初午祭が行われます。

ひょっとこ踊りの連は見物客を笑顔に導きます。

―冬から再び春へー

 

可愛らしい梅が花を咲かせる頃、大中臣神社や御勢大霊石神社では「粥占い」と言われる年占いの神事が行われます。

可愛らしい梅が花を咲かせる頃、大中臣神社や御勢大霊石神社では「粥占い」と言われる年占いの神事が行われます。


このように小郡の1年は、様々な表情を見せて季節を移ろいでいきます。